皆さん、こんにちは。どくらぼ編集部でございます。本日はこういった疑問をいただきましたので、それについて小児歯科の専門家がお答え致します。
質問は下記の内容です。
赤ちゃんの歯並びが悪いように思うのですが、歯科検診には何歳からつれていけばいいのでしょうか?また歯並びを悪くしないために私ができることや気をつけること、プロの目からみたアドバイスがあればお教えください。
赤ちゃんの歯並び、とても気になりますよね。将来のことを考えると、いつから歯科検診に行くのが最適なのか不安だと思います。では、回答していきます。
歯並び検査のための、歯科検診デビューはいつがいい?
実は、歯科検診に連れて行く年齢は決まっていません。歯科衛生士である筆者が、お母さん達に聞かれた時は「今すぐ始めると良いですね」と答えるようにしています。
できれば赤ちゃんが生まれる前から固定の歯科衛生士さんや先生にアドバイスをもらっておくと、準備を整えて赤ちゃんの歯の成長を見守ることができます。
歯医者さんに診てもらう習慣を事前につけると◎
赤ちゃんが出来ると、歯だけでなくいろいろな病院を回らないといけないので、数ヶ月に一度歯医者さんで診てもらう習慣をつけておくとスムーズです。
赤ちゃんにとって病院はにおいも音も特殊な場所ですし、歯医者さんでは特に知らない人に突然お口を触られるのでとても怖い思いをするかもしれません。歯医者さんにもよりますが、小さいうちから連れてきていると、まずは場所に慣れるというところから始めてくれる歯医者さんも多くあります。電話などでそういった心遣いをお願いすることもできるかもしれません。
赤ちゃんの歯並びが気になる場合でも、生え始めならば問題ない
歯並びが悪いように思えるということですが、今どれくらい歯が生えているかによって少し対処が変わってきます。例えば前歯だけが生えていて、少しゆがんでいるとか、すきっ歯になっているという状態なら全く心配ありません。
周りの歯が生えてきてだんだんと隣の歯を押して移動させ、きちんとあるべき場所におさめてくれることがほとんだからです。
歯が生えそろっているのに、歯並びがガタガタの場合は注意が必要
もうかなり生え揃っているのに、歯並びががたがたで心配になるくらいであれば、大人の歯が6歳以降から生えてからもどんどん歯並びが悪くなる可能性があります。必ずではありませんが、より大きい歯がよりたくさん生えてくるわけなので、乳歯が入りきらないなら大人の歯も入りきらない可能性が高いのです。
歯並びが悪い場合は、仕上げ磨きなどが大切
乳歯のうちに矯正をしてもすぐに生え代わるので、不自由なく食事ができるのであれば、そのままにしておくことを勧められるはずです。その代わり、きちんと仕上げ磨きをしてあげないと、自分ではどうしても歯ブラシを当てられない部分があり、虫歯になってしまうかもしれません。歯科検診も定期的に受けておくことで、歯の成長具合をきちんと観察することができます。
歯並びを良くする秘訣は咀嚼。よく噛むことが大切
歯並びは遺伝の要素が関係するので、ぜったいに歯並びを良くする自然の方法というものは存在しません。それでも、小さいうちから小魚などをおやつに食べていたり、固いものをきちんと咀嚼して食べているお子さんは歯並びが少しでも良いように感じます。
虫歯にもなりにくいですし、とても歯に良いのでデメリットもほとんどない方法ですね。歯の卵はお腹の中にいる時から作られています。妊娠中にきちんとカルシウムをとっておくことも赤ちゃんの成長に良い影響があると思われます。矯正が必要な時には教えてほしいと歯医者さんに言っておくなら、検診の時にきちんと説明してくれるかもしれません。赤ちゃんの歯をみんなであたたかく見守って、健康な歯を目指していけたら良いですね。